― あなたの“血管の健康”を守るために ―
高血圧とは、血圧が基準より高い状態が慢性的に続いていることを指します。
日本高血圧学会のガイドラインによると、診察室での血圧が:
上(収縮期血圧)140mmHg以上、または
下(拡張期血圧)90mmHg以上
の場合、高血圧と診断されます。
家庭で測る場合は、135/85mmHgが基準となります。
高血圧は、『自覚症状がほとんどないまま進行する“サイレントキラー(静かな殺し屋)”』です。
放置すると、次のような重篤な病気につながるリスクが高まります:
脳卒中(脳出血・脳梗塞)
心筋梗塞・心不全
️網膜症(視力障害)
慢性腎臓病(CKD)
「ちょっと高いだけ」と思っていても、血管は確実にダメージを受けています。
高血圧は、次のような生活習慣や体質の影響を受けます:
塩分の多い食事
運動不足
睡眠不足やストレス
過度の飲酒・喫煙
遺伝的体質(家族歴)
こうした要素が複数重なると、血圧は上がりやすくなります。
高血圧そのものには症状がないことが多いですが、次のような体調不良が続く方は注意が必要です:
朝起きたときの頭痛
めまい・ふらつき
動悸・息切れ
肩こりや耳鳴り
症状があってもなくても、一度きちんと検査されることをおすすめします。
当院では、以下のような検査を行っています:
血圧測定(診察室・家庭血圧の確認)
血液検査(腎機能や脂質異常のチェック)
心電図・心エコー検査
尿検査(蛋白尿などの確認)
必要に応じて、他院との連携による精密検査もご案内します。
減塩(1日6g未満を目標)
適度な運動(週に3〜5日、30分以上)
禁煙と節酒
ストレスケアと十分な睡眠
患者様の年齢や体質、他の病気の有無に応じて、安全で効果的なお薬を選びます。
副作用にも十分配慮しながら、医師と一緒に“ちょうどよい血圧”を目指します。
年齢・状態 | 目標血圧(診察室) |
---|---|
75歳未満 | 130 / 80 mmHg未満 |
75歳以上 | 140 / 90 mmHg未満 |
糖尿病・腎臓病などの合併症あり | 130 / 80 mmHg未満 |
血圧手帳の使い方のご指導
ご自宅での正しい測定方法のご案内
食事や運動に関するアドバイス
必要に応じた専門医との連携
Q. 血圧の薬は一生飲み続ける必要がありますか?
→ 必ずしもそうではありません。生活習慣の改善によって薬が減らせる方もいらっしゃいます。
Q. 家庭で測る血圧と病院で違うのですが?
→ 家庭ではリラックスして測るため、病院より低めになることがあります。両方を参考にします。
「最近、血圧が気になる…」
「健康診断で高いと言われたけど何をすればいいの?」
そんな時は、お気軽に当院へご相談ください。
地域の“かかりつけ医”として、丁寧にサポートいたします。
お電話でのご予約 → 06-6468-8787
高血圧症は「気づかないうちに進行してしまうことが多い病気」です。でも、心配しないでください。早期に管理することで、健康を守ることができます。当クリニックでは、患者様一人ひとりに寄り添い、理解しやすい形でサポートを行います。どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。